歯科用レーザー
- Qレーザー治療は痛いですか?
- A従来の治療に比べて、痛みや不快感が少ないのが特徴です。多くの場合、麻酔なしで治療が可能ですが、痛みに敏感な方には必要に応じて麻酔を使用しますのでご安心ください。
- Qレーザー治療は保険適用ですか?
- A治基本的には治療は保険適用となりますが、治療内容によっては自費診療となる場合もございます。カウンセリング時に、患者さまの症状やご希望に応じて、保険適用範囲と自費診療の費用について詳しくご説明させていただきます。
- Qどんな症状にレーザー治療は使えますか?
- Aむし歯の初期治療、歯周病の殺菌、口内炎や知覚過敏の緩和、抜歯後の止血・治癒促進、歯ぐきの整形など、幅広い症状に対応可能です。まずは一度ご相談ください。
- Qレーザー治療に副作用はありますか?
- A歯科用レーザーは、適切に使用すれば非常に安全性の高い治療法です。当院では、日本歯科用レーザー学会のガイドラインに沿って、安全に配慮した治療を行っておりますのでご安心ください。
- Q妊娠中でもレーザー治療は受けられますか?
- A妊娠中の患者さまにも、比較的安全に受けていただける治療法です。ただし、お身体の状態によっては治療内容を考慮する必要があるため、必ず事前にご申告ください。

「歯医者さんでの治療は、痛い」
「ドリルの音が苦手」
「できるだけ歯を削りたくない」
当院では、そんな患者さまの不安や負担を少しでも軽減し、より快適で質の高い治療を提供するために、歯科用レーザーを積極的に導入しています。
特に、当院が使用する炭酸ガスレーザーは、その優れた特性と、私自身が開発した独自の「ミラーテクニック」を組み合わせることで、従来の治療では届かなかったお口の奥深くまで、精密かつ優しくアプローチすることを可能にしました。
当院の院長、荒川義浩は、日本歯科用レーザー学会の常任理事を務めていたこともあり、レーザー治療に関する最新の知識と豊富な臨床経験を持っています。
国内外の学会やセミナーで常に研鑽を積み、患者さまに最先端の安全で効果的なレーザー治療を提供できるよう努めています。
歯科用レーザーとは?〜光の力で優しく治す先進治療〜

歯科用レーザーは、特定の波長の光を集中させて照射することで、患部の治療を行う医療機器です。
メスを使わずに切開・蒸散させたり、殺菌・消毒、止血、炎症の抑制、組織の活性化など、様々な効果が期待できます。
当院が採用しているのは、炭酸ガスレーザーです。
このレーザーは、水分に吸収されやすいという特性を持ち、歯ぐきなどの軟組織の治療に特に優れた効果を発揮します。
また、その殺菌作用や止血作用、組織の活性化を促す作用は、むし歯や歯周病、口内炎、知覚過敏など、幅広い歯科治療に応用されています。
歯科用レーザー治療の主なメリット
痛みの軽減と麻酔の使用量削減: レーザーは、従来の切削器具のような振動や摩擦熱が発生しにくいため、治療中の痛みが少なく、麻酔の使用量を減らせる、あるいは麻酔なしで治療できるケースもあります。
身体への負担が少ない低侵襲治療
患部のみにピンポイントで照射できるため、周囲の健康な組織へのダメージを最小限に抑えられます。
出血も少なく、治療後の腫れや痛みを軽減し、回復を早める効果が期待できます。
優れた殺菌・消毒効果
レーザーの光は、細菌を殺菌する作用があるため、むし歯や歯周病の原因菌を効果的に除去し、感染リスクを低減します。
治癒の促進
レーザーの熱作用により、血行が促進され、組織の再生能力が高まることで、傷の治りを早める効果が期待できます。
幅広い治療への応用
むし歯治療、歯周病治療、根管治療、口内炎・口角炎、知覚過敏、抜歯後の止血、インプラント周囲炎など、多岐にわたる治療に活用できます。
このように、歯科用レーザーは、患者さまにとって「より優しく、より快適に、より効果的な」歯科治療を実現するための、非常に有効なツールなのです。
ひろ歯科独自の「ミラーテクニック」〜見えない場所にも光を届ける〜

お口の中は、非常に複雑な構造をしています。特に、奥歯の裏側や歯と歯の間、歯ぐきの深い部分など、歯科医師が直接目で見て治療できる範囲は、実は半分以下です。
むし歯や歯周病は、まさに歯ブラシの届きにくい、そうした「見えにくい場所」「届きにくい場所」にこそ発生しやすいものです。
従来の歯科治療では、直接見えない場所の治療は、歯科医師の経験と勘に頼る部分が大きく、また、器具が届かないために十分な処置が難しいこともありました。
歯科用のミラーを使えば患部を見ることはできますが、ミラーで反射させた光景を見ながら、そこに治療器具を正確に操作することは非常に高度な技術を要し、多くの場合は治療が困難でした。
院長が開発した画期的な「ミラーテクニック」

そこで私が長年の臨床経験と研究の中で開発し、実践しているのが、歯科用レーザーの「ミラーテクニック」です。
これは、その名の通り、特殊な歯科用ミラーを使ってレーザー光を反射させ、従来のレーザーでは直接届かなかったお口の奥深くや、複雑な形状の患部に正確にレーザー光を照射する技術です。
ミラーテクニックの画期性
「行き届かない所に行き届く」精密治療
お口の中の治療は、その特性上、半分以上が直接見ることのできない「見えない部分」で行われます。むし歯や歯周病が進行しやすいのは、まさに歯ブラシが届きにくい、そうした見えない場所です。
ミラーテクニックは、この「見えない」という壁を打ち破り、レーザーの優れた殺菌・治癒促進効果を、今までアプローチが難しかった場所にも確実に届けることを可能にしました。
肉眼では困難な治療の実現
ミラー越しに患部を拡大して見ながら、そこにレーザー光を正確に照射することは、非常に高度な技術と経験を要します。
私自身、この技術の開発と習得には多くの時間を費やしました。
これにより、従来の治療では不可能だった、あるいは非常に困難だった精密な処置が実現できるようになりました。
ドイツの企業も認めた技術
このミラーテクニックの有効性と独自性は、歯科用ミラーの世界的なメーカーであるドイツの企業からも高く評価され、正式なCertificate(認定証)を発行していただきました。
これは、私の技術が国際的にも認められた証であり、患者さまに安心して治療を受けていただける根拠の一つであると自負しております。
技術の伝承と歯科医療の発展への貢献

私は、このミラーテクニックが、より多くの患者さまの歯の健康を守るために役立つと確信しています。
そのため、全国の歯科医師の先生方を対象に、このミラーテクニックに関するセミナーや座談会などを定期的に開催し、技術の伝承と普及に努めています。
私の開発した技術が、他の歯科医師の先生方にも広まり、日本の歯科医療全体のレベルアップに貢献できることは、歯科医師として何よりの喜びです。
常に最新の知識と技術を追求し、それを患者さまのために還元していくこと、そして次世代の歯科医療を担う若手歯科医師の育成に貢献していくことも、私の大切な使命だと考えています。
歯科用レーザー治療でできること〜幅広い応用例〜
レーザー治療は、単独で行われるだけでなく、むし歯治療、歯周病治療、根管治療、審美歯科など、他の治療と組み合わせることで、相乗効果を発揮します。当院では、患者さまのお口全体の健康を考え、最適な治療計画をご提案いたします。
むし歯治療

むし歯の部分だけをピンポイントで蒸散させたり、殺菌したりすることで、健康な歯質を最大限に残す「低侵襲」なむし歯治療が可能です。
また、ドリルの使用を減らすことで、治療中の不快な振動や音、痛みを軽減します。
症例例
初期のむし歯、再発したむし歯の治療
歯周病治療

歯周ポケット内の細菌をレーザーで殺菌し、炎症を抑えます。
また、歯ぐきの炎症を鎮め、腫れや出血を抑える効果があります。
さらには、レーザーの光が歯ぐきの細胞を活性化させ、組織の再生を促します。
症例例
歯ぐきの腫れ、出血、口臭の改善、歯周ポケットの深さの改善
知覚過敏症の治療

冷たいものがしみる、歯ブラシが当たると痛いといった知覚過敏の症状に対して、レーザーを照射することで、歯の神経の興奮を抑え、痛みを和らげます。
症例例
冷たいものや歯ブラシがしみる症状の改善
口内炎・口角炎の治療

レーザーを照射することで、口内炎や口角炎の炎症を抑え、痛みを和らげ、治りを早めます。
また、繰り返しできる口内炎の予防にも効果が期待できます。
症例例
食事や会話に支障をきたす口内炎の早期治癒
抜歯後の治癒促進・止血

抜歯後の出血を瞬時に抑え、患者さまの負担を軽減します。
抜歯窩(抜歯後の穴)にレーザーを照射することで、組織の再生を促し、治りを早めます。
殺菌作用により、抜歯後の感染リスクを低減します。
症例例
親知らずの抜歯後、その他の抜歯後の回復促進
その他(小帯切除、歯ぐきの整形など)

歯ぐきの小帯(唇と歯ぐきをつなぐヒダ)の異常や、歯ぐきの形を整える治療など、メスを使わずにレーザーで切除・整形することが可能です。
出血が少なく、治りが早いのが特徴です。
症例例
舌小帯・上唇小帯の異常、ガミースマイル(歯ぐきが見えすぎる笑顔)の改善
歯科用レーザー治療に関するよくあるご質問(FAQ)